2021年5月8日付で、日本ソフトバレーボール連盟のHPにて『ソフトバレー大会・講習会等開催審判ガイドライン』の発表がありました。
内容としては『コロナ対策を行った上で大会や講習会を開くためのガイドライン』になります。
同時に発表された『ルール特例措置通知』については「日本ソフトバレーボール連盟より『コロナ禍におけるソフトバレーボールの競技規則の特例』が通達されました」という記事にて紹介していますので、もしよかったらご覧ください。
今回は前回の記事で紹介しきれなかった残りすべてを紹介していこうと思います。
今回発表されたガイドラインの内容
今回発表されたガイドラインの内容は大きく分けて以下の3つです。
- 大会等での感染対策のガイドラインについて
- コロナ対応の基本的な考え方
- 審判規則委員会としてのコロナ対応
大会等を開く際のガイドラインに加えて、コロナ対応の基本的な考え方や、審判規則委員会としてどういった対応をしていくかについてスライド形式でまとめてあります。
オリジナルを見たい方がいましたら日本ソフトバレー連盟のコチラのページから見ることができますので興味のある方はご覧いただければと思います。
3.審判規則委員会としてのコロナ対応
「3.審判規則委員会としてのコロナ対応」は大きく分けて以下の3つの項目に分かれています。
- 大会・講習会等参加時の留意事項
- ルール等の取り扱い
- 競技中の留意事項
こちらの各項目に従って今までの基本的な考え方をもとにした主な留意事項の例が紹介されています。
①大会・講習会等参加時の留意事項
大会や講習会に参加前後に確認することや当日に気を付けることがまとめられていて、内容は以下のようになっています。
□ 以下の事項に該当する場合は、自主的に参加を見合わせる
・体調が良くない場合(発熱・咳・咽頭痛などの症状がある場合)
・同居家族や身近な人に感染が疑われる方がいる場合
・過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合
□ こまめな手洗い・うがい、アルコール等による手指消毒を行う
□ 他の参加者との距離(できるだけ2m以上)を確保する
□ マスクを持参する
・移動時等はマスクを着用する
・会場では必ずマスクを着用し、マスクを外す時間を極力少なくする
・選手の試合中のマスク着用も妨げない
・マスクを取る場合は、特に他の参加者等との距離(できるだけ2m以上を確保し、大きな声や対面での会話等は行わない。
・ミーティングや待機時等は距離を保ち、ミーティングは短時間で行う
□ 手洗いや手指の消毒をする
・試合終了、カリキュラムの間には手洗いや手指の消毒を励行する
□ タオル等の個人使用物の混同を避ける
・各人が管理し、移動等の際に不用意に混同しない
□ 事業に支障をきたさない範囲での自主的な換気を行う
□ 大会終了後2週間以内に新型コロナウィルス感染症を発症した場合、主催者及び審判規則委員会に速やかに報告を行う
□ 厚労省の新型コロナウィルス接触確認アプリ(cocoa)を利用する
日本ソフトバレーボール連盟『ソフトバレーボール大会・講習会等開催審判ガイドライン』より引用
基本的には今までに発表されてきたガイドラインに沿った内容かと思います。
②ルール等の取り扱い
コロナ禍で特別に設けられたルールについてまとめられていて、内容は以下のようになっています。
□ プロトコールでの試合開始前と終了後の挨拶はエンドライン上のみとし、コートを挟んでの握手は行わない
□ セット間および第3セット中のコートチェンジは行わない
※記録員は公式記録用紙に記入時注意
日本ソフトバレーボール連盟『ソフトバレーボール大会・講習会等開催審判ガイドライン』より引用
こちらは以前の記事にて紹介したように、コロナ禍の現在のみ採用されるルール上の『特例』として新たに設けられた制度ですね。
③競技中の留意事項
大会中に審判員が気を付けるべきことについてまとめられていえ、内容は以下のようになっています。
【主副審】
□ 試合前後は原則マスクを着用し監督・選手との握手は行わない。またトスは選手との距離を保ち、短時間ですませる。
□ プロトコールでの試合開始前と終了後の挨拶はエンドライン上のみとし、ネットを挟んでの握手は行わない
□ セット間および第3セット中のコートチェンジは行わない
□ 点示員、他の役員及びチームメンバーとも十分距離を保ち、会話をする場合は、マスクを着用し大きな声や対面にならないように配慮する
□ 日本ソフトバレーボール連盟審判規則委員会では飛沫による感染予防の観点から、電子ホイッスルの使用を推奨する
なお電子ホイッスルは試合毎にアルコール等で消毒を行う
□ 笛を使用する場合は、フェイスカバーやホイッスルカバーの着用、不織布マスク着用での吹笛を徹底する
□ ボールに触れた場合、消毒等を行わず目・鼻・口にできるだけ触れないよう注意する
【記録員】
□ 会話をすることがあるので、必ずマスクを着用する
大きな声や対面での会話は控える
□ 共用物品(ボールペン等)の使用はできるだけ避ける。サイン採取時は、専用ペンや消毒用アルコールを準備する等の工夫をする
【線審】
□ 会話をすることはないが、必ずマスクを着用する
※体を動かすことがあるため、熱中症には注意
□ 飛来した試合球には、できる限り触れない
ボールに触れた場合、消毒等を行わず目・鼻・口にできるだけ触れないよう注意する
□ フラッグは、試合前後に消毒を行う
【点示員】
□ 会話をすることがあるので、必ずマスクを着用する
大きな声や対面での会話は控える
□ 飛来した試合球には、できる限り触れない
ボールに触れた場合、消毒等を行わず目・鼻・口にできるだけ触れないよう注意する
【その他】
□ プラスチック手袋やラテックス手袋を着用し、試合ごとに交換することも推奨する
□ 審判台や記録席テーブル、電子ホイッスル、ラインズマンフラッグ、筆記用具など共有されるものは、試合ごとに消毒を行う
□ タオルや水ボトル等は共用をしない
□ 会場の換気のため、主催者および競技委員会と確認しギャラリー等の窓やアリーナ出入口ドアを常時開放する等の対策を徹底する
□ 試合球は主催者および競技委員会と確認し、試合中も随時消毒を行う
また、予備の試合球を準備し試合ごとの消毒も徹底する
日本ソフトバレーボール連盟『ソフトバレーボール大会・講習会等開催審判ガイドライン』より引用
やはり審判員も基本的にマスクの着用が義務付けられています。
主副審はマスクを付けながらの吹笛になりますが、日本ソフトバレーボール連盟からは電子ホイッスルの使用が推奨されているようです。
通常の笛を使用する場合はホイッスルカバーやフェイスカバー、不織布マスクの使用が義務付けられています。
あとは共用の道具については試合後に消毒する、といったことやタオルやボトルなど個人で用意できるものは共用しない、といったことが大事になってくるかと思います。
まとめ
今回は日本ソフトバレーボール連盟より発表された『ソフトバレー大会・講習会等開催審判ガイドライン』を2記事に渡って紹介させていただきました。
感染者の少ない地域では大会や交流会がかなり開かれるようになってきているようですので、こういったガイドラインやチェックシートを活用して、安全で楽しくソフトバレーを楽しめる人が増えてくれるといいなと思います。