今回はソフトバレーボールにおける「プレー上の反則」を全て紹介していきたいと思います。
ルールは日本バレーボール協会が発行している『2022年度版ソフトバレーボール競技規則』(ルールブック)に記載されている内容から抜粋しています。
こちら↓が2022年度のルールブックです。
「ルールブックの購入方法を解説」している記事もありますので興味がある方はよかったらご覧ください。
それではプレー上の反則について1つ1つ紹介していきたいと思います。
フットフォルト
ルールブックの文章
(1) フットフォルト
サービスボールを打った瞬間、あるいはジャンプサービスをするため踏み切ったときに、コート(エンドラインを含む)や、サービスゾーン(あるいはショートサービスゾーン)外のフリーゾーンに触れていたとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- サーブを打つ前にラインを踏んだり、踏み越したりすると反則
- サーブを打つ瞬間までなので、打ったあとに踏んでも反則にならない
- ジャンプしながらサーブを打った場合、着地時にラインを踏み越していても反則にならない
サービス順の誤り
ルールブックの文章
(2) サービス順の誤り
チームが、サービス順を誤ってサービスを行ったとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- サーブ順を間違えてしまった事に気がついた場合は、サーブ順を間違えたローテまで巻き戻し、相手にサーブ権と1点が渡った時点でスタートする
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サーブに関する反則について詳しくは「ソフトバレーの審判をやっていると疑問に思うルールを紹介【サーブ編】」という記事で紹介しています。
アウトオブポジション
ルールブックの文章
(3) アウトオブポジション
サーバーにより、ボールが打たれた瞬間に、サーバーを除く両チームの選手が、それぞれのコート内でローテーション順に位置していなかったとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- ソフトバレーでルールが決まっているのはサーブを打つ前の位置関係だけで、サーブが打たれた後は関係ない
サービスの反則
ルールブックの文章
(4) サービスの反則
サービスしたボールが、
1) サービスのためトスしたボールを打たなかったとき。ただし、小学生を除く。
2) ネットやサーバー側の選手に触れたとき。
3) サーバー側のコート内の床に接触したとき。
4) ボールアウトになったとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- ソフトバレーではサーブの打ち直しはできない(※小学生のみ例外あり)
- ネットインはサーブミスの反則となる
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他にもよくあるケースについては「ソフトバレーの審判をやっていると疑問に思うルールを紹介【サーブ編】」という記事で詳しく紹介しています。
アタックヒットの反則
ルールブックの文章
(5) アタックヒットの反則
相手チームがサービスしたボールを、ネット上端より完全に高い位置からアタックヒットして、それが完了したとき。
また、「ファミリーの部」でバックに位置した大人の選手が、ネット上端より完全に高い位置からアタックヒットして、それが完了したとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- 相手からのサーブを打ち返すと反則になる
- ファミリーの部では大人だけ前衛、後衛の決まりがある
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アタックヒットに関する詳しいルールは「ソフトバレーボールのルール【アタックヒット】」という記事で詳しく紹介しています。
ブロックの反則
ルールブックの文章
(6) ブロックの反則
相手チームがサービスしたボールを、ブロックしたとき。
また、「ファミリーの部」でバックに位置した大人の選手がブロックされたとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- 相手からのサーブをブロックすると反則になる
- ファミリーの部では大人だけ前衛、後衛の決まりがある
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ブロックに関する詳しいルールは「ソフトバレーボールのルール【ブロック】」という記事で詳しく紹介しています。
オーバータイムス
ルールブックの文章
(7) オーバータイムス
ネットを越えて相手コートに打ち返すために、ボールへの接触が、ブロックへの接触を除いて最大限3回を越えたとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- 3回までのタッチで相手コートに返さなければいけない
- ブロックでのタッチは1回には数えられない
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近年、ブロックでのタッチについてはかなり地域差が大きく、「ソフトバレーボールではブロックの際に腕を振るとブロックとみなされないの??」という記事にて詳しく紹介しています。
ホールディング
ルールブックの文章
(8) ホールディング
ボールに接触中、明らかにボールが止まるようなプレーがあったとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- ボールが明らかに止まったを判断するのは主審
- 主審をしている人によって基準が変わるルールの一つ
明確な基準がないので、地域差や年代によって基準が違うルールの一つだと思います。
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ホールディングについて詳しくはソフトバレーのホールディングの基準とは?【ボールへの接触に関するルール】という記事で紹介しています。
ドリブル
ルールブックの文章
(9) ドリブル
ブロックの場合を除き、同一選手が、明らかに2度続けてボールに触れたとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- 明らかにを判断するのは主審(※状況によって副審)
- 主審をしている人によって基準が変わるルールの一つ
ホールディング同様に明確な基準がないので、地域差や年代によって基準が違うルールの一つだと思います。
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近年、ブロックでのタッチについてはかなり地域差が大きく、「ソフトバレーボールではブロックの際に腕を振るとブロックとみなされないの??」という記事にて詳しく紹介しています。
タッチネット
ルールブックの文章
(10) タッチネット
インプレー中に、ネットやアンテナに触れたとき。ただし、選手がインプレー中に支柱に触れてもタッチネットの反則にはならない。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- ネットを巻いてある箇所より下の支柱なら触っても反則にならない
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タッチネットについては2020年度のルールになった時に変更があり、「2020年度のルール改正について」という記事で変更点について詳しく紹介しています。
オーバーネット
ルールブックの文章
(11) オーバーネット
ネットを越えて相手コート内にあるボールに触れたとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- 相手コート内にあるボールに触れた時の反則である
審判をやっててジャッジが難しい反則ではないかと思います。
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分かりにくいオーバーネットの基準については「ソフトバレーのオーバーネットの基準」という記事で詳しく紹介しています。
相手コート内がどこを指すかもこちらの記事から確認することができます。
パッシングザセンターライン
ルールブックの文章
(12) パッシングザセンターライン
センターラインを完全に越えて、相手コートに触れたとき。ただし、パッシングザセンターラインの反則で、片方の足(両足)または片方の手(両手)の一部がセンターラインに接触しているか、その真上に残っていれば許される。しかし、肘や膝、頭などの身体部分が相手コートに接触した場合は反則となる。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- センターラインを踏んでいるだけならセーフ(足が相手コートに完全に入っている場合のみ)
- 足以外の部分は入ってしまった時点で反則
ボールアウト
ルールブックの文章
(13) ボールアウト
1) ボールがコート外の物体やネット上方のアンテナのみに触れたとき。
2) ボールの全体またはその一部でもネット上部の許容空間外を通過したとき。
3) ボールが床に接触し、その部分が完全に区画線の外側であるとき。
4) ボールがネット下方の空間を完全に通過したとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- アンテナには少しでも触れたらアウト(アンテナから天井への延長上も含む)
- 床の場合は、ラインから完全に外側だとアウト
- ネットの下はボール全部が通過したらアウト
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ボールアウトについては2020年度のルールになった時に変更があり、「2020年度のルール改正について」という記事で変更点について詳しく紹介しています。
ダブルファウル
ルールブックの文章
(14) ダブルファウル
1) 両チームの選手が同時に反則をしたとき。
2) ネット上で、両チームの選手が同時に接触し、そのボールがアンテナに触れたときやアンテナ上方を通過したとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- お互いのチームが同時に「相手の得点になるプレー」をしたときにはノーカウントになる
インターフェア
ルールブックの文章
(15) インターフェア
1) 相手チームの選手に接触し、その選手のプレーを妨害したとき。
2) 相手コート内にあるボールに、ネットの反対側から故意に触れてプレーを妨害したとき。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
覚えておくこと
- バレーボールという競技では相手のプレーを直接妨害することは許されない
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インターフェアについては2020年度のルールになった時に変更があり、「2020年度のルール改正について」という記事で変更点を詳しく紹介しています。
最後に
ソフトバレーのルールは意外にたくさんありますが、練習や試合をやっていく中で自然と覚えていくものが大半だと思います。
判定の難しい反則については、「完全に」とか「一部が」といった言葉がついている事が多く、そのどちらの言葉がついているかによって全く判定の範囲が変わってくるので、そこだけ注意しておけば大丈夫かと思っています。
ルール改正やルールブックの販売については年ごとの変更をまとめた記事がありますので良かったらそちらもご確認ください。