ソフトバレーだけでなく社会人スポーツで必ず問題になる事といえばなんでしょうか?
それは「練習に必要な人数を確保すること」だと私は長年ソフトバレーをやってきた中で実感しています。
では「練習に必要な人数を確保する」にはどうすればいいかという問題の解決策の1つとして、今回は【練習場所に人を増やすために意識していかないといけないと思った事】について書いていこうと思います。
まずは結論から
練習場所に人を増やしたいと思ったら心掛けないといけない事、それは「相手がなにを求めているかをちゃんと観察すること」です。
この場合の相手というのは、新しく練習場所に来てくれた人の事ですね。
ではなぜ相手が何を求めているかを観察するのが大事なのかについて説明していきます。
新しく練習場所に来てくれた人のソフトバレーをやる目的とは?
例えば、新しく新人さんが練習場所に来た時のことを想像してみます。
その人が練習場所に来た目的としてはどんな目的が考えられるか、例を挙げてみましょう。
- 運動不足なので身体を動かしたくて参加した
- ソフトバレーに興味があって練習に来てみた
- ソフトバレーが上達する場所を探してきた
- 人とのつながりを大事にして参加した
練習場所に来た目的としては大きく分けてこの4つがメインではないかと思います。
例えば、この1の人に急にガチガチの競技性を求めてしまったら、「え、こんな練習にはついていけない・・・」と思ってまた次回誘われてもちょっと躊躇しますよね。
次また誘ってもあんまり良い返事をもらえなくなるのではないかと思います。
また、3の人にとっては「楽しむのが目的、勝つことは二の次」っていう練習場所に行っても周りとの温度差で全く楽しめないのですよね。
つまり新しい人を呼ぶときには、
- 自分たちの練習場所が何を目的とした練習場所なのか?
- これから来てもらう人はどういった事を目的に練習に来るのか?
この2つをちゃんと分かっている必要があります。
そして自分たちの練習場所が何を目的としているかについては分かっているので、大事なのが「新しく来る人はどういった事を目的としてきているのか?」という事になるんです。
目的別その人に合った練習場所
では最初に書いた1〜4の違う目的を持った人達について、どんな練習場所と相性がいいのかについて考えていこうと思います。
1.運動不足なので身体を動かしたくて練習場所に来た人
このタイプの人に合う練習場所としては「楽しむ事を目的とした練習場所」や「様々な年齢の人がいる練習場所」といった場所がいいと思います。
「楽しむ事を目的とした練習場所」でしたら未経験者でも大歓迎という場所が多いのですごく始めやすいですし、運動を普段あまりしていなくても練習についていく事ができます。
「様々な年齢の人がいる練習場所」もその人達のレベルにもよりますが、大抵はどんなレベルの人でも受け入れるという体制が出来上がっているので入りやすいです。
練習内容も年齢が上の人に合わせることが多いので、そこまでハードな内容をこなしているということは滅多にないです。
2,ソフトバレーに興味があって練習に来た人
このタイプの人は最初の判断が少し難しく、その人のレベルや、やる気といった要素によって合う練習場所というのが変わってくるので、こういった人達にこそ今回のテーマである「その人を観察すること」というのが大事になってきます。
例えばその人がバレーボール経験者でソフトバレーにも興味があって来た場合は、「初心者や楽しむ目的の人が多い練習場所」では物足りなさを感じたり、ソフトバレーの面白さ、奥深さを感じる前にやめてしまうという可能性が考えられます。
なので「チームで練習をしている場所」や「ソフトバレーのうまい人がいる練習場所」という場所に行って刺激を受ける事で、もっとソフトバレーに興味を持っていけるようにしてあげることが大事だと思います。
また、ソフトバレーは未経験者だけど身体を動かすことが好きでソフトバレーにも興味を持ってくれた、という人には「年齢もレベルもバラバラな人が集まって練習している練習場所」がいいかなと思っています。
ソフトバレーは元バレー部じゃなくても経験者に勝てるようになるスポーツですので、まずは色々なプレースタイルや人に合うことが1番の上達の近道だと思いますし、勝つことも負けることも最初から経験できる場所でやることでモチベーションも下がりにくいのではないでしょうか。
3.ソフトバレーが上達する場所を探してきた人
このタイプの人はある程度ソフトバレーに慣れ親しんできた人で、もっと練習する回数を増やしたいとか、もっと上のレベルの場所でやりたいという考えを持って練習に来ています。
その場合は「チームでの参加が基本となっている場所」や「同じ世代が集まった練習場所」が合っていると思います。
やはり「チームでの参加が基本となっている練習場所」というのはレベルが高かったり勝つことを目的としている事が多いので、今よりもっと意識の高い練習ができることができますし、「同じ世代が集まった練習場所」だったらそのカテゴリーに合った練習というのができますし、新たなチームメイトが見つかったりすることもあるのではないでしょうか。
4.人とのつながりを大事にして参加した人
このタイプの人は主催の人といつも仲良くしているので参加している、とかチームメイトが参加しているのでそれについてきているという人が多いので、その練習場所のレベルや年齢層といったものがあまり関係ありません。
それよりもその人達を連れてきた人との関係性が大事になってきますので、もし自分がその練習場所を取りまとめて即興のチームを作ったりするような立場であった場合には、連れてきてくれた人と組むようにしたりといった配慮の方が大事になってきます。
まずはソフトバレーを楽しいと思ってくれる事が大事
色々とタイプ別に合う練習場所を紹介してきましたが、大前提にあるのは「まずはソフトバレーを楽しいと思ってくれる事」が本当に大事であるということです。
ソフトバレーは趣味であり、ソフトバレーをやるかやらないかはその人の判断次第です。
であるからこそ、楽しいと思える要素がなければなかなか続かないと思いますし、人によって何が楽しいかはその人次第で全く違います。
人によって全く異なる楽しさを見つけやすいようにでタイプ別に分けてみましたが、呼んだ段階ではその人がどんなタイプかなんで全く分かりませんよね。
なのでまずはとにかく来てもらった人に楽しんでもらえるような雰囲気作りや、チーム作りを心がける事が新しいメンバーを増やす上で大事になってくると思っています。
まとめ
ソフトバレーは生涯スポーツであり、幅広い年代で楽しめる事を前提に作られたスポーツです。
だからこそ入り口がとても広いと思いますし、大人になってから始めたという人もたくさんいて本当にいろんな境遇の人とバレーを楽しむことができます。
ソフトバレーを好きであるからこそ、もっとソフトバレーを楽しくするためにはソフトバレーに関わる人をもっと増やす、という事がとても大事になってくると思っています。
そのためにも新しい人がソフトバレーに興味を持ってきてくれたときには、その人がソフトバレーを楽しんで帰ってもらうにはどうするべきかを考える必要があります。
そのためにも「相手が何を求めているかをちゃんと観察する」事を大事にしてソフトバレー人口を増やしていければいいなと思います。