ソフトバレーボールのブロックにおけるルールを1つ1つ見ていきながら、自分の経験も交えて説明していきます。
ブロックに関する全てのルールはこちらです↓
本日解説するルール
本日のルールはこちら!
(3) ブロックの形をしていても、接触したときのボールの高さにかかわらず、身体の一部がネット上端より高い位置にないときは、ブロックとみなされない。
通常、ネット際で手を上げて相手のスパイクを防いだら全てブロックになると思われがちなんですが、このルールによってブロックにならない場合があるんです。
しかもこのルールはおそらくソフトバレーボールの場合だけなんじゃないでしょうか!?
あったとしても、ネットの低いソフトバレーボールのような競技じゃないとあんまり遭遇しないですよね。
特にソフトバレーはブロックはジャンプしなくても結構できてしまうのでけっこうこのルールが適用される場面に遭遇します。
余談ですが、ブロック飛ばないのにめちゃくちゃワンチとってきて強いチームもたくさんありますよ!
ルールの文章を分解して確認
それではルールの文章を分解して詳しく見ていこうかと思います。
1.「ブロックの形をしていても~」
ボールが当たったときのブロックの形は関係ない、という事ですね。
上から見ても下から見ても、横から見てもきれいなブロックの形をしていようとそんな事は全く関係ないというなんとも分かりやすい文章です。
ルールは時にあいまいな事がありますが、これだけはっきリと書いててくれるとありがたいですね(笑)
2.「接触した時のボールの高さに関わらず~」
ブロックをした時のボールの高さ、つまりブロッカーの身体のどの部分に当たったかはブロックかどうかの基準には関係ない、という事です。
これも非常に分かりやすくてありがたいですね。
きれいに腕の位置にあたったりですとか、足のつま先にあたろうがなんの関係もないという事になります。
つまり、
ブロックの時にはブロッカーの身体のどこにボールが当たってもブロックの基準には関係がない
というのがソフトバレーボールにおけるブロックの大前提です。
ソフトバレーをがっつりとやっている人でも、審判をやるとブロックが当たった位置でブロックかブロックじゃないかを判断している場面に遭遇するのですが、実はその判断はルール上は間違っている、ということになります。
3.「身体の一部がネット上端より高い位置にないときは、ブロックとみなされない。」
今までブロックの形やボールが当たった位置は関係ないという、ブロックに関係のない条件が書かれていましたが、やっと最後に「ブロックとなる条件」が書かれています。
「ブロックとみなされない」と書いてありますが、逆に言い換えるとこういう意味になります。
身体の一部がネット上端より高い位置にあればブロックとみなされる
これはブロックにおける(1)のルールに書かれている事ですね。
ブロックの(1)のルールについてはこちらで解説しています↓
ブロックかどうかの判断基準
今回のブロックに関するルールをまとめてわかりやすく言い換えることで、「今のプレーがブロックかブロックでないか?」という判断基準がわかるようになります。
今まで見てきたルールを言い換えるとブロックの基準はこうなる
つまり、今まで見てきたルールをまとめると、ブロックの判断基準は
ブロックかどうかはボールが当たった時の手の形やどこに当たったかは関係なく、身体の一部がネットの白帯より上にあるかどうかである
という事です。
ブロックの判断は(1)のルールと合わせて考える
ただし、これは(1)のルールと合わせて考える必要がありますので注意するようにしてください。
(1)のルールとは
(1)ブロックとは、選手がネットに接近して相手チームから送られてくるボールをネットの上端より上方で阻止する行為を言う。
でした。
このルールがありますので、まずは「選手がネットに接近しているかどうか」という事もちゃんと前提にしていくようにしてください。
接近がどれくらいかというと、これは完全に審判をやる人の感覚です(笑)
終わりに
今回はソフトバレーボールのブロックのルール(3)について詳しく見ていきました。
先程も書きましたが、ブロックの判断基準についてはがっつりソフトバレーをやっている方でも審判をやると間違って判断しているところによく遭遇します。
色々と説明してきましたが、言いたいことは1つだけです。
ブロックにボールが当たった場所は関係ありません!
これは本当にソフトバレーボールのルールの独特な一面であり、とても大事なルールであるとも思っていますので、ぜひとも覚えてください。
なぜこのルールが大事になるかについてもいつか説明していきたいと思います。