本日は「ボールインとボールアウトのルール」についてソフトバレーのルールブックから抜粋して紹介していきたいと思います。
2020年度の『ルールブック』はこちらです。
こちらは日本文化出版オンラインショップの通信販売にて販売されています。
もし興味がありましたら「ルールブックの購入方法を解説」している記事がありますのでよかったらご覧ください。
ボールインとボールアウトに関するルールの紹介
ルールは日本バレーボール協会が発行している2020年度版『ソフトバレーボール競技規則』に記載されている内容です。
21.1 ボールイン
ボールが、コート区画線を含むコート内の床に接触したとき、そのボールはインとなる。
21.2 ボールアウト
21.2.1 ボールが、コート区画線の完全な外側の床に接触するか、コート外の物体に触れたとき。
21.2.2 ボールが、ネット上方のアンテナのみに触れたとき。
21.2.3 ボールの全体またはその一部でも、許容空間側のネットの垂直面を完全に通過したとき。
21.2.4 ボールが、ネット下方の空間を完全に通過したとき。
21.3 サービスされたボールを除き、ボールが支柱やネット、アンテナに接触しても以下の場合はプレーを続けることができる。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
ボールインとボールアウトについては「どの部分が接触しているか」と「完全に通過」というのがキーワードになっていきそうですね。
それでは各項目について詳しく見ていきたいと思います。
21.1 ボールイン
ボールインについてはボールがどこに落ちるかだけが関係していますので、ルールは一つだけです。
ボールがコート区画戦を含むコート内の床に接触したときは『ボールイン』となる
このルールはソフトバレーをやっている人ならば間違いなく知っているルールかと思います。
「ボールが区画線を含むコート内の床に接触したとき」とあるので、アタックの威力でボールが潰れてラインにかかっているときもボールインになります。
ルールブックにそれを示した図があったので掲載します。
21.2 ボールアウト
ボールアウトについては、「コート外の物体」や「アンテナ」といったルールに関わる物があるため、ボールインのときよりルールが多くなります。
21.2.1 ボールがコート区画線の完全な外側の床に接触するか、コート外の物体に触れると『ボールアウト』となる
先程のボールインのときとは反対でラインの完全な外側の床に触れたときはボールアウトになります。
また、「コート外の物体」というのはコート外にある何かに触れた時点でボールアウトになるという事ですね。
「体育館の壁」や「審判台」、もちろん「審判」にも触れた時点でアウトになります。
21.2.2 ボールの全体またはその一部でも、許容空間外側のネットの垂直面を完全に通過したとき『ボールアウト』となる
これは文章だけ見ると分かりづらいのですが、要は「アンテナは上と横にどこまでも伸びている」と考えれば分かりやすくなるのではないでしょうか。
「アンテナは上と横にどこまでも伸びている」のでそこを通過したらアウトになってしまいますよね。
こちらも『ルールブック』に分かりやすく図が示されていたので掲載します。
21.2.3 ボールがネット下方の空間を完全に通過したとき『ボールアウト』になる
これはあまり見かけることのないパターンなのですが、ボールがネット下方の空間を『完全に』通過したときですので、ボールの一部が相手コートに行ってしまってもまだプレーは続行することになります。
21.3 ボールが支柱やネット、アンテナに接触してもプレーを続けることができる場合
続いては、ボールが支柱やネット、アンテナに当たってしまっても続けることのできる特殊なパターンのルールについて紹介します。
ネット上端の水平帯以下の支柱に触れたときはプレーを続けることができる
基本的に支柱に触れたボールであれば、サーブの場合を除き「プレーを続行する」ことができます。
ネットとアンテナにボールが同時に触れたときはプレーを続けることができる
こちらも非常にレアなケースなのですが、ボールがアンテナに当たったときに同時にネットにも触れていればボールアウトにはなりません。
まとめ
今回はルールブックから「ボールインとボールアウト」に関するルールについて詳しく見てきました。
ラインジャッジについては知っている人が多いと思いますが、アンテナやコート外に落ちた時以外のジャッジについては知らない人もいるのではないでしょうか。
なかなか特殊なルールもあるので知らない人も多いですが、バレーはラリーが続いた方が盛り上がるスポーツです。