バレーボールで欠かせないプレーの1つにスパイク(アタック)がありますが、ソフトバレーでも『アタックヒット』という名前でルールブックにルールが記載されています。
アタックヒットに関するルールブックの文章
ルールブックで定められているアタックヒットの定義は以下のようになっています。
(1) サービスとブロックを除き、ボールを相手チームに向かって送ろうとするすべての動作は、アタックヒットとみなされる。
(2) アタックヒットは、ボールがネット上方の垂直面を完全に通過した瞬間、あるいは相手選手に触れたとき、完了する。
(3) 4人の選手は、どの位置にいるときでも、味方のプレー空間内であれば、どのような高さからでもアタックヒットを行うことができる。
(4) 相手チームがサービスしたボールを、ネット上端より完全に高い位置からアタックヒットを完了したときは反則となる。
(5) 「ファミリーの部」では、バックに位置した大人の選手が、ネット上端より完全に高い位置からアタックヒットを完了したときは反則となる。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
以上の5つの文章がルールブックに記載されています。
ルールブックの文章について詳しく解説
5個のルールブックの文章について詳しく解説していきたいと思います。
ボールを相手コートに返す行為を「アタックヒット」という
(1) サービスとブロックを除き、ボールを相手チームに向かって送ろうとするすべての動作は、アタックヒットとみなされる。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
「アタック」と聞くとボールを強く叩くようなイメージが湧くかと思いますが、ルール上ではサーブとブロック以外のプレーで相手コートにボールを返す行為を「アタックヒット」としています。
つまり、ルール上はアンダーハンドパスやオーバーハンドパスで相手コートボールを返しても「アタック」しているという事になります。
ボールがアタックされた状態は相手に触れるか相手コートに入ったら終了する
(2) アタックヒットは、ボールがネット上方の垂直面を完全に通過した瞬間、あるいは相手選手に触れたとき、完了する。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
どんな状態のボールを「アタック」されているボールとみなすかを決めているルールです。
つまり、ボールがネット上を完全通過したときには「アタック」されたボールではないため、ネットから離れた状態のブロックはブロックとみなされないということになります。
ソフトバレーでは誰がどこからアタックを打っても反則にならない
(3) 4人の選手は、どの位置にいるときでも、味方のプレー空間内であれば、どのような高さからでもアタックヒットを行うことができる。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
ソフトバレーでは誰がどこからアタックを打ってもいいというルールですね。
サーブを打つ前の位置には決まりがありますが、サーブを打ってしまったあとは前衛・後衛の決まりはありません。
サーブをアタックで打ち返すことは禁止されている
(4) 相手チームがサービスしたボールを、ネット上端より完全に高い位置からアタックヒットを完了したときは反則となる。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
これはアタックを打ってはいけないときのルールで、ネットより上でサーブを直接打ち返すと反則になります。
実はこのルールがあるため、相手のサーブをネットより上でカットして、それが相手コートにそのまま返ると反則になります。
ファミリーの部では後衛の大人はアタックを打ってはいけない
(5) 「ファミリーの部」では、バックに位置した大人の選手が、ネット上端より完全に高い位置からアタックヒットを完了したときは反則となる。
出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
ファミリーの部はサーブを打ったあとも大人にのみ、前衛・後衛の決まりがあります。
ファミリーの部でのみ、ローテーションで後衛の位置にいる大人の選手はネットより上からアタックを打ってはいけません。
最後に
『アタックヒット』に関してのルールはそんなに多くないため覚えておくことは少ないです。
基本的には「誰でもどの位置からでもアタックを打てる。ただし、サーブをネットより高い位置から打ち返すことは禁止」ということを覚えておけばそんなに困ることはないと思います。
あとは「どんな方法でも相手コートへボールを送る行為はアタックになる」ということも一緒に覚えておけば、審判をやる時も問題ないと思います。
本日は『アタックヒット』に関するルールについての紹介・解説でした。
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