今日はオーバーネットの基準の地域差や世代差について話をしていきたいと思います。
なぜオーバーネットの基準の話をするのか?
まずはなぜオーバーネットの基準についての話をしていきたいかを説明していきます。
良いコースに打っているのにブロックされる場合
前回のソフトバレーでアタックの決定力を上げる方法③でアタッカーが狙っていくべきコースの話をしました。
そこで一番オススメした、「ブロッカーが大きく手を動かさないと当たらないコース」に打ってるのにいつもブロックされるんだけど・・・?
なんて事があるかと思います。
それはブロッカーのレベルが高いか、オーバーネットの認識が甘いかのどちらか
「それはブロッカーのレベルが高いからだ!」という場合ももちろんあります。
でも他にも理由があって、その1つが「オーバーネットの認識が甘い」という場合があると思います。
オーバーネットの認識が甘い場合がある、と思う理由
ではなぜそう思うか?の理由について説明します。
相手がインナースパイクを打ってきたときの事を想像してみる
例えばですが、自分がクロス側のブロッカーで相手がインナースパイクを打ってきたときの事を想像してみてください。
ソフトバレーのブロックにはオーバーネットの反則が認められていますので、そのアタックに触るためにはブロックに飛んで上げてしまった腕を自分の横くらいにまで下げてブロックしなければならないですよね。
インナースパイクが打てるメリットについてはこちらで記事にしています↓
自然にその動きをすると自分が思っている以上に腕が前に出てしまう
実際にその動きをやってみるとどうでしょうか?
- 自分がブロックするときのように腕をあげてみる
- そのあと力を抜くように自然に自分の肩くらいの位置まで腕を広げるようにして下げていく
そうすると自分が腕はどのあたりの位置に来るか?
自分が思ってる以上に腕が前に出てしまうと思います。
意識して動かせばできるが、空中でこの動きをするのは難しい
もちろん意識して動かせば真横に腕を下げてくるというのはできると思います。
しかし実際には空中でこの動きをしなければなりません。
それだけでなく相手のアタックをブロックするための角度にした上で、相手が打ってくるであろうコースに合わせなければならないんです。
そう考えると全ての人がこの動きをしてブロックができているとはなかなか思えないですよね。
誰もが平等に楽しむためにルールは大事
要はこの難しさが相手が大きく手を動かさないと触れないアタックの強さであり、これがブロックできる人というのはちゃんとした技術があるか、前に手を出してもオーバーネットの反則を取られていないかのどちらかです。
なので、まず自分のいる環境のオーバーネットの基準が正しいルールによって定められているかという事を気にして、狙っていくコースも変えていくという必要があると思います。
実際、ソフトバレーには地域ルールのような物が存在する
ソフトバレーというのは幅広い年齢で楽しめるように、という目的で開発されたスポーツであるため、審判というのは二の次になって、どうしてもルールに地域差のような物が生まれてしまいます。
その影響で新しくソフトバレーを始めた人(特に普通のバレーから来た人)がルールに納得できずに面白いと感じられなくて辞めていく、という場面にも遭遇してきました。
ルールの浸透や審判の育成については後回しにされている気がする
ソフトバレーは幅広い年齢で楽しめることを前提に作られているので、逆に正しいルールの浸透や審判の育成については後回しにされている事が多いんじゃないかと思っています。
ですが、ソフトバレーだってちゃんと基準はルールブックに定められていて、「誰もが同じルールで競い合えるスポーツ」という一面も持っているんです。
なので、初めて間もない人には色々と技術を覚えていくのと一緒にぜひ正しいルールも覚えていってほしいなと思いますし、長年やっている人にも正しいルールを再確認して広めていって頂きたいと願っています。
「だれもが平等に楽しめるためにもルールはひとつであるべき」だと私は思っています^^
終わりに
オーバーネットの認識が甘いかも?という話題で書いてみましたが、だからといって常に厳しく見ていくことだけが大事だとは思っていません。
大前提に「みんながソフトバレーを楽しんでいること」、それがあった上でだれもが平等に楽しめるようルールをひとつにしていくことが大事だと思います。
次回は「じゃあ正しいルールでは実際オーバーネットの基準はどういう風に定められているの?」という事を、実際にルールブックを見て調べていきたいと思っています。