こんにちは、ソフバライフ管理人です。
「試合中に反則を取られたけど、正直どのルールに引っかかったのか分からなかった」「審判をやることになったけど、反則の種類が多すぎて覚えきれない」——そんな経験はないでしょうか。
私自身、審判を始めたばかりの頃はルールブックを何度も読み返して覚えました。この記事では、ソフトバレーの「プレー上の反則」全15種類を、ルールブックの条文とあわせてカテゴリ別に整理しています。判定に迷ったときは、地域の慣習やその場の空気ではなく、ルール上の基準に戻ることが一番のトラブル防止になります。
- プレー上の反則15種類の内容と条文
- サーブ・攻撃・接触回数・ネットまわりなどカテゴリ別の整理
- 判定でとくに迷いやすい反則の考え方
- 正確なルールを確認できる情報源

反則一覧の使い方
この記事で紹介する反則は、日本バレーボール協会が発行しているソフトバレーボール競技規則(ルールブック)に記載されている「プレー上の反則」15種類です。反則の判断で迷ったときほど、その場の慣習ではなくルール上の基準に立ち返ることが、審判への不満やチーム内の揉め事を減らすことにつながります。まずはカテゴリごとに、よくある反則から確認していきましょう。
メモ
より正確な条文を手元で確認したい方は、最新年度のルールブックを用意しておくことをおすすめします。2026年度版ルールブックの購入方法はこちらの記事で解説しています。
サーブに関する反則
試合の開始である「サーブ」に関する反則は、種類が多く、初心者が最初に覚えるべきポイントでもあります。
フットフォルト
(1) フットフォルト
サービスボールを打った瞬間、あるいはジャンプサービスをするため踏み切ったときに、コート(エンドラインを含む)や、サービスゾーン(あるいはショートサービスゾーン)外のフリーゾーンに触れていたとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・サーブを打つ前にラインを踏んだり、踏み越したりすると反則
・サーブを打つ瞬間までが判定対象なので、打ったあとに踏んでも反則にならない
・ジャンプしながらサーブを打った場合、着地時にラインを踏み越していても反則にならない
サービス順の誤り
(2) サービス順の誤り
チームが、サービス順を誤ってサービスを行ったとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・サーブ順を間違えたことに気づいた場合は、間違えたローテーションまで巻き戻し、相手にサーブ権と1点が渡った時点からスタートする
アウトオブポジション
(3) アウトオブポジション
サーバーにより、ボールが打たれた瞬間に、サーバーを除く両チームの選手が、それぞれのコート内でローテーション順に位置していなかったとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・ルールが決まっているのはサーブを打つ前の位置関係だけで、サーブが打たれたあとの動きは関係ない
サービスの反則
(4) サービスの反則
サービスしたボールが、
1)サービスのためトスしたボールを打たなかったとき。ただし、小学生を除く。
2)ネットやサーバー側の選手に触れたとき。
3)サーバー側のコート内の床に接触したとき。
4)ボールアウトになったとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・ソフトバレーではサーブの打ち直しはできない(小学生のみ例外あり)
・ネットインはサーブミスの反則となる
サーブに関するその他の細かいケースは、サーブのルールに関する疑問を解説した記事でさらに詳しく紹介しています。

攻撃・ブロックに関する反則
攻撃とブロックの反則は、サーブを打たれた側のチームが対象になるという共通点があります。
アタックヒットの反則
(5) アタックヒットの反則
相手チームがサービスしたボールを、ネット上端より完全に高い位置からアタックヒットして、それが完了したとき。また、「ファミリーの部」でバックに位置した大人の選手が、ネット上端より完全に高い位置からアタックヒットして、それが完了したとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・相手からのサーブを打ち返すと反則になる
・ファミリーの部では大人だけ前衛・後衛の決まりがある
ブロックの反則
(6) ブロックの反則
相手チームがサービスしたボールを、ブロックしたとき。また、「ファミリーの部」でバックに位置した大人の選手がブロックされたとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・相手からのサーブをブロックすると反則になる
・ファミリーの部では大人だけ前衛・後衛の決まりがある
アタックヒットの詳しいルールはこちらの記事、ブロックの詳しいルールはこちらの記事でも紹介しています。
タッチ回数・接触に関する反則
この3つは、判定する主審によって基準の感覚が分かれやすく、地域差や年代差が出やすい反則でもあります。
オーバータイムス
(7) オーバータイムス
ネットを越えて相手コートに打ち返すために、ボールへの接触が、ブロックへの接触を除いて最大限3回を越えたとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・3回までのタッチで相手コートに返さなければいけない
・ブロックでのタッチは1回にはカウントされない
ホールディング
(8) ホールディング
ボールに接触中、明らかにボールが止まるようなプレーがあったとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
注意
「明らかに止まった」かどうかを判断するのは主審です。明確な数値基準があるわけではないため、地域差や年代によって基準の感覚が違うことが多い反則の一つです。
ドリブル
(9) ドリブル
ブロックの場合を除き、同一選手が、明らかに2度続けてボールに触れたとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
注意
ホールディングと同様、「明らかに」の判断は主審(状況により副審)に委ねられます。地域差や年代によって基準の感覚が違うことが多い反則です。
◆管理人のひとこと
ホールディングとドリブルは、私自身も審判をしていて一番悩む反則です。チーム同士で事前に「今日はこのくらいの基準で」とすり合わせておくと、試合がスムーズに進みやすいです。
ネットまわりの反則
ネット付近のプレーは反則が集中しやすいポイントです。3つまとめて確認しておきましょう。
タッチネット
(10) タッチネット
インプレー中に、ネットやアンテナに触れたとき。ただし、選手がインプレー中に支柱に触れてもタッチネットの反則にはならない。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・ネットを巻いてある箇所より下の支柱なら触っても反則にならない
オーバーネット
(11) オーバーネット
ネットを越えて相手コート内にあるボールに触れたとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・相手コート内にあるボールに触れた時点で反則になる
・審判をしていてもジャッジが難しい反則の一つ
「相手コート内」がどこを指すかなど、より詳しい判定基準はオーバーネットの基準を画像付きで紹介した記事で解説しています。
パッシングザセンターライン
(12) パッシングザセンターライン
センターラインを完全に越えて、相手コートに触れたとき。ただし、パッシングザセンターラインの反則で、片方の足(両足)または片方の手(両手)の一部がセンターラインに接触しているか、その真上に残っていれば許される。しかし、肘や膝、頭などの身体部分が相手コートに接触した場合は反則となる。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・センターラインを踏んでいるだけならセーフ(足が相手コートに完全に入っている場合のみ反則)
・足以外の部分は、入ってしまった時点で反則になる

その他の反則
ここまでのカテゴリに当てはまらない反則を3つ紹介します。
ボールアウト
(13) ボールアウト
1)ボールがコート外の物体やネット上方のアンテナのみに触れたとき。
2)ボールの全体またはその一部でもネット上部の許容空間外を通過したとき。
3)ボールが床に接触し、その部分が完全に区画線の外側であるとき。
4)ボールがネット下方の空間を完全に通過したとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・アンテナには少しでも触れたらアウト(アンテナから天井への延長線上も含む)
・床の場合は、ラインから完全に外側だとアウト
・ネットの下は、ボール全体が完全に通過したらアウト
ダブルファウル
(14) ダブルファウル
1)両チームの選手が同時に反則をしたとき。
2)ネット上で、両チームの選手が同時に接触し、そのボールがアンテナに触れたときやアンテナ上方を通過したとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・お互いのチームが同時に「相手の得点になるプレー」をしたときは、ノーカウントになる
インターフェア
(15) インターフェア
1)相手チームの選手に接触し、その選手のプレーを妨害したとき。
2)相手コート内にあるボールに、ネットの反対側から故意に触れてプレーを妨害したとき。出典元:公益財団法人日本バレーボール協会『ソフトバレーボール競技規則』
チェックポイント
・相手チームのプレーを直接妨害することは、バレーボールという競技全体で許されていない
判定に迷ったときの考え方
15種類の反則をあらためて見ると、条文が明確なもの(フットフォルト、パッシングザセンターラインなど)と、「明らかに」「完全に」といった言葉の解釈が必要なもの(ホールディング、ドリブル、オーバーネットなど)に分かれることが分かります。
後者は主審の感覚に左右されやすく、地域や年代によって運用が変わることも珍しくありません。大切なのは、判定基準をチーム内や大会内で事前にすり合わせておくことです。「このチームは細かい」「あの審判は厳しい」といった不満は、多くの場合、判定基準のすり合わせ不足から生まれます。
メモ
判定の難しい反則には「完全に」「一部が」といった言葉がついていることが多く、そのどちらの言葉がついているかによって判定の範囲が大きく変わります。条文を読むときは、この言葉の違いに注目してみてください。
よくある質問
反則の判定基準は全国どこでも同じですか?
条文自体は全国共通ですが、「明らかに」「完全に」といった言葉の解釈が必要な反則(ホールディング・ドリブル・オーバーネットなど)は、地域や大会によって運用の感覚が異なることがあります。
ホールディングとドリブルの違いが分かりません
ホールディングはボールが明らかに止まってしまうプレー、ドリブルは同一選手が明らかに2度続けてボールに触れるプレーです。どちらも「明らかに」の判断は主審に委ねられています。より詳しい違いはホールディングの基準に関する記事でも解説しています。
反則を正確に確認したいときはどうすればいいですか?
この記事の内容はルールブックからの抜粋ですが、最新年度の改正まで正確に反映したい場合は、最新版のルールブックを手元に置くことをおすすめします。
審判をやることになったら何から覚えればいいですか?
まずは条文が明確な反則(フットフォルト、サービスの反則、パッシングザセンターラインなど)から覚えると判定に迷いにくいです。ホールディングやドリブルなど解釈が必要な反則は、試合前にチーム同士で基準をすり合わせておくと安心です。
反則が同時に起きたらどうなりますか?
両チームが同時に反則をした場合は「ダブルファウル」となり、ノーカウント(そのラリーは得点にならない)で試合が続行されます。

まとめ
ソフトバレーのプレー上の反則は15種類あり、条文が明確なものと、主審の解釈が必要なものに分かれます。判定で迷ったときほど、地域の慣習ではなくルール上の基準に戻ることが、審判への不満やチーム内の揉め事を減らす一番の方法です。よくある判定を先に理解しておくことで、選手としても審判としても、安心して試合に集中できるはずです。



