私は人を変えるものは習慣であるという考えから、ソフトバレーを通じてスティーブン・R・コヴィー博士の『完訳 7つの習慣』という本の内容を実践していくことを考えました。
ソフトバレーを通じて「7つの習慣」を実践していきたいと思った理由につてはこちらの記事で説明していますので良かったらご覧ください。
テーマにしている「7つの習慣」ですが、書籍『完訳 7つの習慣』を見てみるとボリュームがあり要点を掴むのが非常に難しいです。
そこで、まずはこちらの『マンガでわかる7つの習慣』という「7つの習慣」を分かりやすく説明してくれる本を参考に内容をまとめていきたいと思います。
前回は「7つの習慣」の前に意識すべきである「インサイド・アウトで物事を見る」という考え方と「第1〜第3の習慣」までを紹介しました↓
今回はその続きとして、「第4〜第7の習慣」までをご紹介していきたいと思います。
第4の習慣「Win-Winを考える」
Win-Winとは「自分も勝ち、相手も勝つこと」、つまり交渉や商談があったときに双方がプラスになる関係のことをいいます。
人間関係のパターンには以下の6つがあります。
- Win-Win:自分も勝ち、相手も勝つ。両者が欲しい結果を得る。
- Win-Lose:自分が勝ち、相手が負ける。
- Lose-Win:自分が負けて、相手が勝つ。
- Lose-Lose:自分も相手も負ける
- Win:自分だけの勝ちを考える。
- Win-WinまたはNo Deal:Win-Winに至らなければ、取引しない。
この中で現実に見られる最も多い関係とはWin-Lose、つまり「自分が勝ち、相手が負けること」です。
しかし、現実社会では、周囲とはずっと関わりあうので長期的に見て最もよいのはWin-Winの関係です。
そこで、『7つの習慣』ではWin-Winを成立させるために必要な資質は2つあり、その2つとは、自分のWinを求めて相手に対し誠実に気持ちを伝える「勇気」と、相手にWinを与える「思いやり」であると説かれています。
第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」
家族や恋人、友人に自分のことを理解してもらいたいという気持ちがあるのに、そのことに成功している人は決して多くはありません。
それはなぜかというと、「自分の気持ちが先走り、相手のことを理解しようという姿勢が足りないから」であるとこの本では説明しています。
自分のことを分かってくれない相手を責める前にまず自分自身を振り返ること、なぜなら相手も同じことを思っているのかもしれないからです。
交渉術や会話術のようなテクニックを使って会話すると、相手は「自分を操ろうとしている」と感じて身構えてしまうかもしれません。
自分本位の発信をやめ、相手のペースに合わせて理解することに徹すれば、やがて相手は自分の言葉にも耳を傾けてくれるようになる、とこの本では説明しています。
第6の習慣「シナジーを創り出す」
シナジーとは「個別のものを合わせて個々の和より大きな成果を得ること」であり、『7つの習慣』の著者であるスティーブン・R・コヴィー博士はシナジーを「人生において最も崇高な活動」だとみなしています。
なぜ「人生において最も崇高な活動」かというと、シナジーを創り出すことでいままで存在しなかった新しいものを生み出せるからであるとこの本では説明されています。
シナジーの本質とは「違いを尊重すること」ですが、多くの人が自分とちがうものには否定的になりがちです。
例えば、
- 年齢や職業が違うだけで、コミュニケーションを諦める。
- 異性や同僚とうまくいかないと、相手の間違いのせいにする。
といったことです。
しかし、そもそも人は違う経験をして違う人生を生きているのですから考え方や見方は違って当たり前です。
そのため、「自分の考え方や能力の限界を認め、相手の長所から学ぶ」といった相手との”違い”を尊重することが大事であると説かれています。
第7の習慣「刃を研ぐ」
第7の習慣は、体調(肉体)・観点(精神)・自律性(知性)・つながり(社会・情緒)の4つの側面でバランスよく「刃を研ぐ」時間を取る習慣となります。
ではその4つの側面とはどんなものでしょうか。
肉体的側面で刃を研ぐ
運動によって体をメンテナンスすることであり、持久力・柔軟性・強さという3つを意識することが大事になります。
健康な体であることで、第1の習慣「主体的である」ことも続けやすくなります。
精神的側面で刃を研ぐ
とは、自らの価値観を深くみつめることであり、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」で行う自分への反省と関係してきます。
読書や音楽鑑賞、自然の中に身を置くことなどで、自分の心と向き合うようにします。
知的側面で刃を研ぐ
とは、情報収集力や選択力を磨くことになります。
第3の習慣「最優先事項を優先する」に基づき、自分の目的や価値観に合った番組や優れた本を読むようにしたり、自分の考えや経験を日記に書くことが大事になります。
社会・情緒的側面で刃を研ぐ
とは、人間関係においても自分の価値観に忠実に振る舞うことです。
仕事やボランティアによる社会貢献などの活動で、公的成功を目指す第4,5,6の習慣のために必要となります。
まとめ
今回は第4〜第7までの習慣を簡単にまとめて紹介してきました。
前回に説明した「真の成功」には真の意味での自立が必要である「私的成功」が前提にあり、これの達成には第1〜第3の習慣が必要となります。
自立した人間が尊重しあい、違いを認め合いながら高度な依存関係(相互依存)を築くことで「公的成功」となりこれには第4〜第6の習慣が必要になります。
そして、知力や体力を養い、人間としての外枠を広げるのが第7の習慣となっています。
ソフトバレーは生涯スポーツであり、決して勝つことだけが目的ではなくなる時が誰にでもやってきます。
そんな時に、ソフトバレーを通じて得た人とのつながりや、ソフトバレーを通じて成長した事が大きな財産になるのではないでしょうか。
その時のためにワタシも「7つの習慣」を実践して人格を高める、という事を心掛けていこうと思います。